
っていうか、マーケティングリサーチャーのこれからに必要なものって何?
こういった疑問に答えます。
この記事を書いている私は、マーケティングリサーチャー歴3年
現在はそのキャリアを活かしてデジタルマーケティング会社で働いています。
AIに取って代わられるか?について、実体験や調べたことに基づいて解説していきます。
目次
マーケティングリサーチのコア業務はAIに代わりません。ただし、今のところ。
結論として、コア業務はAIに取って代わられることはありません。
ただし、コアじゃない業務に関してはAIやその他のテクノロジーなどでどんどん代わられきています。
マーケティングリサーチの意義/コア業務についての解説
マーケティングリサーチはマーケティング活動における「観察」を担います。
マーケティング活動の説明は別の記事にしますが、端的に言うと、企業がモノを狙って買ってもらうようにする活動です。
「観察」し、「狙って」、「買ってもらうような活動」をする時の「観察」部分です。
リサーチにおいて、数字がわかるだけではダメ。そこから読み取る力あるいは気づく力こそが要諦です。
なぜなら、その先に狙わなければいけないので、狙えないデータには意味がないからです。
なので、狙うための「読み取り、気づき」に関連する周辺領域がコアな業務になります。
例えば、以下のような業務こそがコアといえます
・調査を依頼された際の成し遂げたい目的に合わせた、調査課題の設定
・データを目の前にした際の読み取り、既知な情報以外で狙うために有益な発見
よくある質問:なぜAIにその領域が代わられないのですか?
なぜなら、データを分析する際、既知な発見と未知な発見を選り分けつつ、
未知な発見に時代感と合わせたものを気づきとして考える必要があるからです。
AIはここ数年で大きく進歩しています。
基本的にはデータを使って学習します。データは基本的に過去のものなので、
過去の成功をベースに再現性のある成功への道筋を立てることもできます。
さらに、AIには創造性がないなどとされている時代もありましたが、
今では未知の選択肢を探索する能力も組み込まれつつあり、決して創造的でないといえないところまで来ているようです。
それでも、今の世の中の空気を読むこと、言い方を変えると共感することはまだできているというニュースは聞きません。
これが共感できるAIというものがあれば、また世の中が変わるでしょうね。
よくある質問②:逆にAIに代わられる領域は?
これはデータの収集そして分析です。
収集はAIというよりも、IT技術の進歩で従来の調査ではできなかったことができるようになります。
例えば、過去は被調査者を調べようとすると、紙の質問票を送ったり、インタビューしたり、目視観察したりするほかありませんでしたが、
その他にも、SNSの投稿やサイト訪問によるトラッキングやオンラインでアンケート収集などが簡単にできる時代です。
分析は上記のデータはすべてデジタルデータとして扱うことができます。そして分析はソフトウェアによる簡単に行うことができます。
簡単というのは、システムが作られており、それを突き詰めていくとAIを活用した自動化はすぐ可能になりそうです。
結論:設計→収集→分析→報告のリサーチのうち、設計と報告がコア
おさらいですが、工程のうち、設計と報告がコアです。
実際、マーケティングリサーチ企業でもこの両者は上位者のチェックが必ず入り、
ここのチェックが問題なければほぼ失敗することがありません。
マーケティングリサーチャーとしてのコア業務に欠かせないスキル
結論は論理的思考と言語化能力です。
なぜなら、設計と報告にいずれも必要不可欠だから。
設計と報告に必要な理由
設計も報告も、狙うための道筋を考えることが必要です。
論理的思考がなければ、狙うための道筋が作れず、
言語化能力がなければ、今の空気感と合わせることができません。
よくある質問:観察力とか洞察力は不要なの?
これらも必要です。正直迷いました。
これらの観察力と洞察力はいずれもセンスがいいとか悪いなども言われるものです。
一見、才能のように思えます。が、実はセンスは作れます。
というかよっぽどでない限り再現性あります。
十分な量を繰り返し、いいものを見ていれば勝手に身に付きます。
難しいのはその洞察で得た結果を相手に伝わるようにどのように言うか?
と考えるので、言語化能力としました。
よくある質問②:どうやって身に着ければいいの?
身もふたもないですが、その仕事をしてみる。につきます。
マーケティングリサーチの基本が身につく書籍のおすすめをご紹介します。
・なにはなくとも基本を身につけましょう
・観察するとはどういうことかを学べます
が、読んでもやってみないと身につきません。
もし今のあなたが職場で調査できる状況なら簡単にご自身でやってみることをおススメします。
リサーチにつかう言語化能力、論理的思考、そして洞察力や観察力を身につけるなら、
やはり仕事でやるぐらい数をこなし、また適切な方にレビューしてもらう必要があります。
なので思い切って、転職活動としてみるのもありです。
あなたがまだ20代であれば未経験でも全然大丈夫です。
30代以上であれば、リサーチ自身の経験はなくてもなんとかなるかもしれませんが、
今のご自身の経験・スキルを活かすことがマストになります。
実際にキャリアコンサルタントの方に相談して、マーケティングリサーチができる会社を探してみましょう。
私が受けた会社のなかではワークショップ形式の選考もあり、十分に雰囲気つかめました。
実際に私が使った転職支援会社はマスメディアンでした。

今回は以上です。
明日が今日よりますますよくなりますように。